幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

甘えるような声でそう囁かれて、わたしはなんとか正気を保つ。

だ、大丈夫っ……いつも甘えてくる凪翔兄だ。

これなら、なんとか、平気……。

ぎゅっと目をつぶって耐えていると、首にちゅっとキスを落とされた。

「ひゃっ……!」

や、やっぱり、無理……!


「かわいい」


な、凪翔兄、おかしいよ……!