ただいま、と呟きドアを開ける。

玄関には、凪翔兄の靴と、やっぱり帰ってきてたお母さんの靴が置いてあった。

美緒ちゃんたちとは、わたしの話からそれて岬くんと美緒ちゃんの話になったり、最終的には美緒ちゃんのたまに出てくる関西弁とか、宿題の話になっていた。

ふふっ、すごく楽しかったなぁ。

笑顔で手を洗いリビングへ向かうと、なぜか少し拗ねた顔の凪翔兄がいた。


「ただいま、凪翔兄」

「……おかえり、月」