幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「恋愛的な意味で」


な、凪翔兄とっ……?

『一日十分だけでいいから……俺のものになって、月』

昨日の言葉を思い出して、顔が熱くなった。

いやっ、でも、凪翔兄がわたしに恋愛感情を抱くなんて……ね? ありえないし。

「な、凪翔兄に、恋愛としての好きは……ないかな」

「あー、やっぱりそんな感じ? 兄って呼んでるくらいだもんねぇ」