幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「関係ないし、もう告白した」

「えぇっ? ちょっと月、聞いてなーい!」


美緒ちゃんは「なんで教えてくれなかったの!」とわたしを見る。

それを、「落ち着け、美緒」と岬くんがなだめた。

わたしは、あわあわと耳まで真っ赤に染まったままだ。


「……まぁ、天川なら月のこと大事にしてくれると思う。月をお願いします」

「ちょっと岬、うちは許可出してなーい! うちの月がぁっ……」