幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

美緒ちゃんはぷぅっと頬をふくらませながら岬くんの隣に座り、バンッとテーブルを叩いた。


「う、うちのことはいいの! それより、月と燈くんと凪翔さん! あれ、いつの間にあんなことになってたのっ!?」

「あれ、楓さん、柊さんのこと知ってたんだ」

「月と岬と四人で、一回遊んだことがあってね」

「あ、そっか、そうだったよね」

確か、その日は最初鬼ごっこしよーってなってた気がするけど、凪翔兄が疲れるからやだ〜って言って、私の家でゲームすることになった気がする。

二年前ぐらいかな……?

「楽しかったよね」