このまま出かけて帰ってきたらお母さんもいるだろうし、もう今日は二人きりになることはないと思うと安心だ。

ソファですやすやと寝ていた凪翔兄に毛布をかけて、一応書き置きを残しておいた。


【凪翔兄へ。
遊びに行ってきます。場所は、楓美緒ちゃんの家です。
夜ご飯の前には帰ってくると思うので、心配しないでください】


うんっ、これだけ書いておけば大丈夫だよね!

わたしは一人頷くと、美緒ちゃんの家へ向かった。