幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

そ、そんなの知らないし……っ、ありえない!

もし本当なら、わたしをからかうために流した噂だと思う!

それが色んな人に広がっていると思うと……恥ずかしすぎる……。

顔が赤くなっていると、燈くんは「それに」と言葉を続けた。


「月ちゃんは俺のお姫さまなんだから、隣にいてもらわないと」


えぇっ……?

恥ずかしげもなくそんなこと言う燈くんの言葉に、顔がもっと赤くなった。