幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

べーっと舌を出す凪翔兄と、うっとうしそうな顔をする燈くん。

……どっちもかっこいいから、絵になるんだよなぁ。

わたしは女の子たちの視界に入らないように、すすすすっと後ろに下がる。

けれどそれに気づかれてしまって、すかさず二人に手を掴まれて元に戻された。


「なんで月が下がるの」

「いやっ、せっかく女の子たちが二人に見とれてるのに、地味女子のわたしがその視界を邪魔するわけには……」

「なに言ってんの。というか月ちゃん、自分が学校一かわいいって噂されてるの知らない?」

「へっ……!?」