幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

うわあぁぁぁ、それ以上言わないでください! 頭がパンクするっ!

そもそも、天川くんは運動神経がとてもいい爽やか系の、モテ男子。そんな人がわたしに告白してきたことすらびっくりなのに……。


「って、話がずれてるけど。考えといてくれたら嬉しいな」

考えて……。

「わ、わかりました」

「ありがとう。じゃ、俺こっちの道曲がるから。また明日」


天川くんは角の先を指さすと、にこっと笑った。