今まで一緒に行く友達がいなかったから、嬉しい。

「燈。俺のことも忘れないでね」

「あぁ、いたんですか柊さん。おはようございます」

「わざと無視していたとしか思えないんだけど?」

そして、なぜか燈くんと凪翔兄の不仲説は健在だ。

性格とか、合わないのかなぁ……。

おろおろと見守っていると、燈くんがわたしに手を差し出した。


「月ちゃん。こんなのほっといて、学校行こ」