朝ごはんを食べて、いつも通り学校へ向かおうとする。

けれどいつもは階段のところでばいばいする凪翔兄が、ずっとついてきた。


「凪翔兄、どうしたの?」

「……」


凪翔兄はわたしの言葉に答えず、無言で周りをきょろきょろと見てる。

そして何かを見つけたとたん、鋭い瞳になった。

な、なんだろう……?