幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「あ、え、えっと……」

ぼ〜っとしていたから返事が遅れて、短気な凪翔兄に卵焼きを口に突っ込まれた。

どっちにしろ食べるって言おうと思ってたし、口に入ったならもうしょうがないとわたしはもぐもぐと口を動かす。

あ、この卵焼きおいし。

するとそれを見ていたお母さんが、なぜか遠慮がちに口を開いた。


「いつも思ってたけど、凪翔くんと月って距離近いよねぇ……。月、彼氏ができたらヤキモチ妬かれちゃうわよ?」

「んぐっ!?」


な、なんかすごいこと言ってきた!