その沈黙を破ったのは……
「ただいま〜、月、凪翔くん」
またタイミングがいいのか悪いのか、帰ってきたお母さんだった。
*
テーブルの上に置かれたカレーを黙々と食べながら、わたしはさっきからチラチラと凪翔兄を見ている。
『一日十分でいいから……俺のものになって、月』
あれは……どういう、意味だったんだろうっ……。
「ただいま〜、月、凪翔くん」
またタイミングがいいのか悪いのか、帰ってきたお母さんだった。
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テーブルの上に置かれたカレーを黙々と食べながら、わたしはさっきからチラチラと凪翔兄を見ている。
『一日十分でいいから……俺のものになって、月』
あれは……どういう、意味だったんだろうっ……。

