幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

凪翔兄、どうしちゃったのっ!?

今まではぜぇーったいに、そんなことさらりと言ってくる人じゃなかった!

もしかして凪翔兄、どっか悪かったり……?

不安になっていると、凪翔兄は壁に手をつくのをやめて、わたしの手をとった。


「えっ……、な、凪翔兄?」

「月、こっち」


強制的にソファに座らされる。