幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

な、凪翔兄が押されてるっ?

驚いて、凪翔兄を見る。すると、凪翔兄はにこっと笑っていながらも手が震えていた。

……幼なじみのわたしにはわかる。

雷を落とす前の、凪翔兄の様子だ……!

うわわっ、凪翔兄怒るとすごい怖いんだよねっ!

あわてて凪翔兄と燈くんのあいだに入ると、燈くんの手をとった。


「えっ、月ちゃん……!?」