幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

おぉぉ、二人にたしなめられてしまった。

で、でも……このままじゃ遅刻……。

心配になっておろおろと二人を見る。


「月は、俺のだから」

「月ちゃんは誰のものでもないですけど? 好きな人をもの扱いって、よくないと思います」

「なっ……」

「そもそも、あなた高校生ですよね? なんで学校行ってないんですか。月ちゃんとどうこうなりたいと考えてるなら、高校は行っといた方がいいですよ」

「それは……」