幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「本当にただのクラスメイト?」

「え……? う、うん」


どうしてそんなこと訊くの……?

不思議に思っていると、燈くんがポカンとしていた。


「月ちゃん、その人誰……?」

「あ、この人はっ──」

「初めまして。月と約十年付き合っている、柊凪翔です」