幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

安心していると、天川くんはわたしへ顔を近づけた。

わたしは驚いて、思わず一歩後ずさる。


「深魁さん、昨日のこと考えてくれた?」


そう言って、微笑んだ天川くん。わたしは「昨日のこと……」と呟き、ハッとした。

こ、告白の答えっ……!

凪翔兄のことですっかり忘れてた……ごめんなさい天川くん……。

「も、もうちょっと待っててくれないかな……?」