幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

わざわざ階段のところまで見送りに来てくれた凪翔兄に手を振ってから、わたしはマンションから出る。

いつもみたいに、一人で学校へと向かおうとしたら……まさかの人物がいて、固まった。

「あ、天川くんっ……?」


なんと、昨日告白してきたクラスメイト……天川くんがいたのだ。

天川くんはわたしを見つけると、パッと笑顔になる。


「深魁さん! よかった、待ってたよ!」