幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

なにより、そう思わないとわたしの心臓がもたないし。


「はい、朝ごはんできたわよ〜! 凪翔くんはコーヒーどうぞ」

「わーい、ありがとう星(ほし)さん!」


凪翔兄が、お母さんの言葉に反応してテーブルに向かっていった。

わたしも一緒に向かおう……として。とあることに気づいた。


わたし、パジャマだし顔洗ってないし髪もとかしてないっ!

うわぁぁ、家族はいいけど凪翔兄に見られちゃったよ!