幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

顔が熱くなる。わたしはそれを誤魔化すように、お母さんに抱きついた。


「お母さーんっ。帰ってきてくれて、ありがとぉーっ!」

「え? ど、どういたしまして?」


わたしは頭に「?」を浮かべるお母さんに、何度もお礼をしたのでした。