幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「う、うんっ……」

「こんなかわいい生き物が彼女なんて……嘘みたいって感じる。ちょっと実感させて」


凪翔兄はそう言うと、わたしのおでこにちゅっとキスを落とした。


「だぁーいすきだよ、月」


……っ、凪翔兄、いっぱい好きって言ってくれる。

「……わ、わたしも。大好きっ……」