さっきまで本当に気を失っていたの……? と疑いたくなるほど元気な、凪翔兄の姿だった。

わたしたちは、凪翔兄が寝てるベッドへ駆け寄る。

「凪翔兄、もう大丈夫なのっ……?」

「柊さん……」

「凪翔くん、月を守ってくれたのは本当にありがとうだけど、無理はしないでほしいわ」

「あはは、ずいぶん心配かけちゃったみたいだね〜。お騒がせしました!」

ほ、本当だよっ……!

凪翔兄が生きてるのがすごくすごく嬉しくて、涙が出そうになる。