わたしを思ってのことだってわかってるけど……でも、今回みたいに、わたしは勝手に守られて、凪翔兄が傷ついて……なんてこと、ずるい。
お母さんじゃなくて……直接、凪翔兄の口から聞きたかったっ……。
じわっと、涙があふれてきそうになる。
「月ちゃん。そんなとこにいると、濡れちゃうよ」
後ろから傘を差し出されて、わたしは振り向く。
そこには、燈くんが立っていた。
追いかけてきてくれたの、かな……。
お母さんじゃなくて……直接、凪翔兄の口から聞きたかったっ……。
じわっと、涙があふれてきそうになる。
「月ちゃん。そんなとこにいると、濡れちゃうよ」
後ろから傘を差し出されて、わたしは振り向く。
そこには、燈くんが立っていた。
追いかけてきてくれたの、かな……。

