「はい、そうです」

お母さんが、頷く。

わたしはドキドキとしながら、看護師さんが口を開くのを待っていた。


「凪翔さんは、命に別状はありません。今は眠っていますが、今日中には目を覚ますと思います」

「……っ」


よかっ、たっ……!

ほ〜っと、大きく息をついた。