それからは、意識があまりない状態で、凪翔兄が救急車に乗って病院につれてかれていったことと、わたしたちはお母さんが来てくれて車で病院に向かったことだけ覚えていた。
今は病院のイスで、お母さんと燈くんと一緒に凪翔兄が目を覚ますのを待っている。
実は今日、凪翔兄の両親は働いているんだって。ここから車で二時間ぐらいの距離の会社で働いているから、今急いで向かってきてるって。
どうか……お願い、無事でいてっ……!
ずっとずっと、全員黙ってそう願っていた。
そして、何分経ったかわからなくなっていた時。看護師さんが、わたしたちに声をかけてきた。
「柊凪翔さんの、関係者ですか?」
今は病院のイスで、お母さんと燈くんと一緒に凪翔兄が目を覚ますのを待っている。
実は今日、凪翔兄の両親は働いているんだって。ここから車で二時間ぐらいの距離の会社で働いているから、今急いで向かってきてるって。
どうか……お願い、無事でいてっ……!
ずっとずっと、全員黙ってそう願っていた。
そして、何分経ったかわからなくなっていた時。看護師さんが、わたしたちに声をかけてきた。
「柊凪翔さんの、関係者ですか?」

