幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

わたしはすがるように燈くんを見る。

燈くんは、冷静に凪翔兄の手をとり、ほっと息をついた。


「大丈夫、脈はあるよ。救急車があとちょっとで来るから、それに乗せてもらおう」

「でもっ……」


その間に、凪翔兄にもしものことがあったらっ……。

大丈夫だって信じたいけど、悪い予感がわたしの頭をかすめる。

「凪翔兄……、凪翔兄、凪翔兄っ……!」