幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

……凪翔兄の顔が、今まで見たことないぐらい苦しそうだったから。

血の気の引いた顔。きゅっと引き結ばれた唇。力のない、今にでも閉じそうな瞳は、わたしをとらえるわけでもなくどこか遠くを眺めている。


凪翔……兄……?

目を見開いていると、凪翔兄はわたしの言葉に答えずに……どさっと床に倒れる。

えっ……?

「凪翔兄っ?」

あわてて、体を触る。冷たい。