幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

首を横に振って、誤魔化した。

そういえば、凪翔兄はわたしに彼氏ができたらどうするんだろう……。

喜んでくれる? それとも、妹が奪われた〜みたいな感じで嫉妬してくれるのかな。

全然わからない。

ま、まぁ、本人に訊く方がはやいかっ。


そう思い、わたしは口を開いた。

「あのね、凪翔兄」