幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「……」

「無視ぃ?」


海津さんは、わたしに向かってあははっと笑う。

……でも、目が笑ってなかった。


「すっごい度胸。……でも、ねぇ? 俺たちに逆らえる状況じゃないってこと、わかってる?」


──ゾクッ。