「いつの間にこんな子と知り合いになってんだよ〜、結帆」

「抜け駆けかぁ?」


どう、しよう……。

逃げられるかな、ときょろきょろと周りを見回して……一つのことに気づいてしまった。

海津さんたちの中に、一人だけ女の子がいる。

わたしと、同じくらい……いや、もしかしたら年下かな……?


その子はぶるぶると震えていて、どう見ても海津さんの友達というようには見えなかった。