雨宿りできるところないかな……と周りを見渡して、いい場所を見つけた。

シャッターの降りている、元はお店だったんだろうなって建物の前に、雨を防ぐ屋根がある。

あそこに一旦雨宿りさせてもらって、なかなかやまないようだったら申し訳ないけどお母さんに来てもらおうっ……!

そう思い、わたしはそこへ移動する……と。


「あれぇ、昨日の子じゃーん」


声をかけられた。

それも、昨日聞いたばっかの、一生聞きたくなかった人の声……。