幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「えっ?」


あわてて、顔をパッと触る。

わ、本当だ。……もしかして天川くんからの、こ、告白でっ?

思い出したとたん、ぼぼぼぼっと顔がもっと熱くなった。

凪翔兄が、不審そうにわたしを見る。


「月?」

「な、なんでもないよっ」