幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

そんなことを考えながら歩いていると、前を歩いている人がなにか落とした。

なんだろ……これ、イヤリング?

あわててそれを拾って、落とした人へ声をかけた。


「あ、あのっ……これ、落としましたよっ」

「んー?」

その人はわたしを見る。

サラサラな髪に、鋭い瞳。黒いマスクをつけていてあまりわからないけれど、すごく顔が整っている人だ。