「俺、今日用事があるから家に直帰しないといけないんだよね」


隣にいる燈くんが、残念そうな顔をしながらそう言った。

学校からの帰り道。わざわざそう言うってことは、わたしを家まで送ってくつもりだったのかなっ……？

「全然大丈夫だよ。また明日、燈くんっ」

「うん。気をつけてね……！」

すごく心配そうな燈くんとばいばいして、一人通学路を歩く。

凪翔兄と、今日はなにして遊ぼうかなぁっ。

まぁだいたいゲームだから、正しく言えば、なんのゲームで遊ぼうかな、なんだけどね。