起こさないように起き上がって、うーんと伸びをした。


学校もあるし、もうリビングへ行こうかなっ……!

そう思い立ち上がろうとすると、手をぎゅっと握られた。

えっ、凪翔兄……?

凪翔兄に手を握られて、わたしは戸惑う。

え、これ、無意識……? それとも起きてる……? どっちっ……!?


「つき……すき……」