幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

やっと理解して、わたしは目を見開く。

でも……

「凪翔兄じゃなきゃ、一緒に寝よなんて誘わないよ?」


他の男子……例えば燈くんとかにそんなこと言うとか、ぜぇったい無理だもんっ!

そう思いながら凪翔兄を見つめると、凪翔兄はパッと枕に顔をうずめた。

よく見ると、耳まで真っ赤に染まっている。


「……無理。かわいすぎ」