幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

部屋着に着替えてからリビングへ行くと、ソファに寝っ転がっている凪翔兄がいた。


「もう、凪翔兄。一応ここがわたしの家だってこと、忘れないでね」

「月、それ言うの何回目?」

「んー、千回目?」

「えっ、よく言い飽きないね月」

「真に受けないでよ凪翔兄」


などなど、くだらなーい会話をするのがわたしたちの日常。