幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「凪翔くーん。お薬もう飲んだ〜?」

「あー、忘れてた〜! 今行きまーす」

そう言って、廊下へ出ていく凪翔兄。

薬……? どこか悪いのかな。

不思議に思いながら、わたしも凪翔兄と一緒にリビングへと向かった。





夜、九時三十分。電気を消したあと、わたしは凪翔兄の寝ている布団の隣にしいた布団へ横になる。