幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「……ダメじゃない、けど」

「ホントっ?」


ぱあぁぁっと顔を輝かす。


「……ただ、男として認識されてるか本当に心配なんだけど」

「え? なんか言った?」

「なんでもないっ」


凪翔兄がぼそっと呟いた言葉が気になったけど、そこにちょうど、お母さんの声が聞こえた。