幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「う、うん?」

「俺は高一、月は中一。その年齢の男女が一緒に寝るなんて……いくらなんでも……」

「で、でも……」

小さい頃はよく一緒に寝てたし、久しぶりに一緒に寝れるなって楽しみにしてたのにっ。


「ダメ、かな……?」


しょぼんとしながら凪翔兄を見ると、凪翔兄はなぜか顔を赤く染めた。

そのまま、ふぃっと視線を逸らしてしまう。