幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「……月。昨日はいきなり、あんなことしてごめん」

「えっ……?」

あんなこと……って、昨日のキスのこと、だよね?

よ、よかった。凪翔兄も、ちゃんとあれは悪いことだったって、反省してくれたんだ。

思わず、ほっと息をついた。


「うん。正直にいうと、すごくびっくりしたよ。……なんであんなことするのって、たくさん考えたけど、答えが見つからなかった」


わたしのこと、好きでもないのに……。