幼なじみは一日十分、わたしを甘く溺愛したがる。

「わっ、凪翔兄……?」

「つーき。髪乾かしてあげる」


え、えぇっ……? 


断ろうとしたら、強制的にイスに座らせられた。

凪翔兄はドライヤーを手に取り、わたしの髪を乾かし始める。

な、凪翔兄は気まずいとか、そういうの感じないのかな……。

なんとなく落ち着かなくてそわそわとしていると、凪翔兄が口を開いた。