そんなやつに笑いかけてないでこっちを見て、月。

早く俺の気持ちに気づいてよ。何年片思いしてきたと思ってんの。

きっと月が予想してるより、もしかしたら自分も予想できないほど、俺は月のこと好きなんだからね。

三百六十五日二十四時間、月のこと考えなかった時なんてないんだから。

月のせいで、束縛したい、俺以外の男と喋って欲しくないって重い男になっちゃったよ。どーしてくれんの。


「……責任とって俺のこと好きになって、月」


俺は燈と歩き出した月に向かって、そう呟く。