逃亡した帝国の公女は2人の王子に溺愛される。

「サム国には海があるのですよ。エレノアは海が好きですか?」

レイモンドの言う通り私は海を見るのが初めてだった。
アラン皇帝陛下に代替わりしてから急速に広がった帝国領土だが、その前は内陸に位置する帝国とは呼んで良いのか考えるほど小さな領土しかなかった。

私が知っている帝国は内陸の小さな帝国だ。

今日は突然レイモンドに連れてきたいところがあると言われて、アカデミーの前で待ち伏せされて馬車に乗せられた。

私はアカデミーの毎日の授業が終わると、邸宅で待ち構えているレイモンドと時を過ごしていたから彼とは莫大な時を過ごしていることとなる。

私としては私と過ごす時間があるのなら、、政務や世界情勢を勉強する時間に充ててほしい。

私は婚約破棄する猶予を1年間レイモンドに与えた。
あれから、半年間彼は政治について熱心に学んできたと思う。

元々優秀な地頭もあるから、学びはじめれば習得は早かった。
積極的に政務に取り組み出した彼に周りの貴族の彼に対する見方も変わってきた。