「エレノア、出会った時から、ずっとあなたが好きでした。これからもあなたを想い続けることをお許しください。兄上に酷いことをされたら、いつでも僕の元に来てくださいね」
俺が呆然としていたら、突然現れたプラチナブロンドに海色の瞳をしたフィリップが現れた。
つくづく彼は姿も美しいが、声も聞き惚れるほどに美しいと思った。
この2年、彼は謙虚な自分を封印するかのように、エレノアにアピールしてきた。
♢♢♢
「人前でエレノアと接触するのは控えた方が良いと思いますよ。俺が周りにバレないように2人きりになる機会を作りますから」
俺は兄の婚約者相手になりふり構わず、アピールしていた彼を心配して彼に言ったことがあった。
「僕は、エレノアを諦めきれません。彼女に僕と帝国の首都で一緒になるという未来を想像して欲しいと思っています。兄上のような人間には絶対に彼女は渡せません」
フィリップに決意をしたような言葉を返されて、何も言えなくなったのを覚えている。
確かに女遊びの激しい自己中心的な嫌な男に、自分の愛する人は預けたくないよなと俺は思い直したものだ。
俺が呆然としていたら、突然現れたプラチナブロンドに海色の瞳をしたフィリップが現れた。
つくづく彼は姿も美しいが、声も聞き惚れるほどに美しいと思った。
この2年、彼は謙虚な自分を封印するかのように、エレノアにアピールしてきた。
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「人前でエレノアと接触するのは控えた方が良いと思いますよ。俺が周りにバレないように2人きりになる機会を作りますから」
俺は兄の婚約者相手になりふり構わず、アピールしていた彼を心配して彼に言ったことがあった。
「僕は、エレノアを諦めきれません。彼女に僕と帝国の首都で一緒になるという未来を想像して欲しいと思っています。兄上のような人間には絶対に彼女は渡せません」
フィリップに決意をしたような言葉を返されて、何も言えなくなったのを覚えている。
確かに女遊びの激しい自己中心的な嫌な男に、自分の愛する人は預けたくないよなと俺は思い直したものだ。



