「エレノア、本当にレイモンド・サムと結婚するのかよ。帝国の要職試験を受けに行かないのか? 俺はともかくエレノアは優秀だし合格すると思うぞ。それにエレノアが好きなのは実は違う人だと思っていたんだ」

俺はエレノアが好きなのはフィリップだと思っていた。
だから大好きな2人がくっつくようにと願っていた。

次の要職試験は2年後だ、姉上の手紙によると帝国の要職になると本当に食事も買い物も帝国の支払いになるらしい。
どれだけ宝石やドレスを買おうと、品位を保つための支度品としてお金を支払わらなくても帝国ヅケで処理されるという。
一握りしかなれない職でも、そのようなことをしていたら世界77億人の人間は夢を見て努力するだろう。

それに姉上は帝国の伯爵位を貰って、仕事をしている。
きっと、それは帝国が姉上の能力を見て与えた爵位なのだろう。

姉上が卒業したのはサム国のアカデミーで、帝国で爵位をもらうには帝国のアカデミーを卒業する必要があると思うのだが関係ない。

相当の能力があるということと、爵位がないとできない仕事をさせる予定だと言われ合格を告げられると同時に帝国の爵位を賜った。

本当に今、帝国で行われていることは今までの常識を覆している。