私は知らずに男を誑かす時に使うような声色を使ってしまっていたらしい。
しかし、今重要なのはそんなことではない。
最初こそ魅了の力が彼に効いたが、明らかに今、彼には魅了の力が効いていない。
魅了の力が効いていれば、彼は自分の欲求を抑えひたすらに私の話を聞いてくれるはずなのだ。
「レイモンド、私すごいことに気がついてしまいました。あなたは天才的頭脳な上に、純粋さとはかけ離れた病的に自己中心的な人間です。自分の欲求を満たすことばかりを考えています。良いことがあれば全て自分のおかげで、悪いことは人のせいと考えるとんでもない人間なのです。君主としてはこれ以上にないくらい最低な性格です。でも、魅了の力にはかからない。私の運命の人です。私、あなたを好きになるように努力することにしました」
私はレイモンドの黒髪をかきあげて、彼の額に口づけをした。
彼がこれ以上にないくらい驚いた瞳で私を見ている。
攻撃に強く防御に弱いタイプのようで、明らかに照れているのがわかった。
しかし、今重要なのはそんなことではない。
最初こそ魅了の力が彼に効いたが、明らかに今、彼には魅了の力が効いていない。
魅了の力が効いていれば、彼は自分の欲求を抑えひたすらに私の話を聞いてくれるはずなのだ。
「レイモンド、私すごいことに気がついてしまいました。あなたは天才的頭脳な上に、純粋さとはかけ離れた病的に自己中心的な人間です。自分の欲求を満たすことばかりを考えています。良いことがあれば全て自分のおかげで、悪いことは人のせいと考えるとんでもない人間なのです。君主としてはこれ以上にないくらい最低な性格です。でも、魅了の力にはかからない。私の運命の人です。私、あなたを好きになるように努力することにしました」
私はレイモンドの黒髪をかきあげて、彼の額に口づけをした。
彼がこれ以上にないくらい驚いた瞳で私を見ている。
攻撃に強く防御に弱いタイプのようで、明らかに照れているのがわかった。



