「お待ちください。レイモンド、あなたは自分の欲求を絶対に優先させますよね。私に口づけしたいだけではないですか。私は男性としてはあなたのことを嫌いだと言っているのですよ。だから、迫られるほど嫌悪感が募るのです。側にいるのが楽すぎて一緒にいたいと思っていますが、それは私があなたに好意を全く抱いていないから可能なことです」
知能が高く、女を道具としてしか思っていない魅了の力のかかりづらさに加え、彼に私は好意を抱いていなく何か期待することがないという自信があるから自然体でいられるのだ。
「エレノアはリード公子とは良く一緒にいますが、彼に対してはどんな感情で一緒にいるのですか?彼は明らかにあなたに好意を抱いているように見えます。接することに危険は伴わないのですか?」
レイモンドが疑問を持つのは当然だと思った。
ハンスは男性でかつ純粋だ。
私が魅了の力で破滅させられる可能性の高い彼に恐れを抱くことなく接しているから不思議に思ったのだろう。
「ハンスには弟のルークに対して接するのと同じように、無償の愛を捧げることができています。フィリップ王子と接する時のような、好かれたいと言う雑念に囚われることが一切ありません」
無償の愛を捧げることが、魅了の力をかけるリスクを回避する方法だと私は気がついている。
それをフィリップ王子に適用できれば一番良いのだが、うまくいかなくて困っている。
「つまり、見返りを何も求めない気持ちを持って接しているから、危険な状況にはならないと言うことですね。ハンス・リードは明らかに純粋そうなのに、なぜ無事なのかと思っていました⋯⋯」
レイモンドは私との会話から魅了の力の秘密や危険性を理解しているようだった。
やはり彼はとても頭が良い、女遊びばかりせず最初から政務に全力を注いでたらと悔やまれてならない。
知能が高く、女を道具としてしか思っていない魅了の力のかかりづらさに加え、彼に私は好意を抱いていなく何か期待することがないという自信があるから自然体でいられるのだ。
「エレノアはリード公子とは良く一緒にいますが、彼に対してはどんな感情で一緒にいるのですか?彼は明らかにあなたに好意を抱いているように見えます。接することに危険は伴わないのですか?」
レイモンドが疑問を持つのは当然だと思った。
ハンスは男性でかつ純粋だ。
私が魅了の力で破滅させられる可能性の高い彼に恐れを抱くことなく接しているから不思議に思ったのだろう。
「ハンスには弟のルークに対して接するのと同じように、無償の愛を捧げることができています。フィリップ王子と接する時のような、好かれたいと言う雑念に囚われることが一切ありません」
無償の愛を捧げることが、魅了の力をかけるリスクを回避する方法だと私は気がついている。
それをフィリップ王子に適用できれば一番良いのだが、うまくいかなくて困っている。
「つまり、見返りを何も求めない気持ちを持って接しているから、危険な状況にはならないと言うことですね。ハンス・リードは明らかに純粋そうなのに、なぜ無事なのかと思っていました⋯⋯」
レイモンドは私との会話から魅了の力の秘密や危険性を理解しているようだった。
やはり彼はとても頭が良い、女遊びばかりせず最初から政務に全力を注いでたらと悔やまれてならない。



