授業中、ボーッとするさゆか。
(あの日いつも通りおやすみって連絡が来たけど…2人の雰囲気が特別に見えて胸騒ぎがした)
「友美の彼氏って話聞く限り一途だよね」
昼休みに麻由が友美に言った。
「そうねー、お互い倦怠期もないし、女絡みで不安になったこともないかなぁ」
「もし浮気してたらどうする?」
「絶対隠せないタイプの人だから、もししてたら怒りよりも驚きが勝つかも」
(一優さんは隠すの上手そう。あの現場を見なかったら、あんなことがあったって気付かなかったし)
1週間後の放課後、一優の家のキッチンでご飯を作るさゆか。
(初詣の日に夜ご飯作りに行く約束したから来たけど、全然テンションが上がらない)
「めちゃくちゃ手際良いね」
「家で母と交代で作ってるので。…作ってるとこ見られたくないので、待っててください」
「ごめんごめん。楽しみだなぁ」
嬉しそうにリビングに行く一優。
(呑気なこと言って…こっちはモヤモヤしてんのにーー!…はぁ、考えるのやめよ)
無心で作ることに専念する。
「お待たせしました。冷蔵庫にあるもので作ったので、簡単なものですけど」
「ありがとう。いただきまーす」
パクっ
「うまっ!」
笑顔で喜ぶ一優を複雑な顔で見るさゆか。
(あぁ、幸せな時間なはずなのに…あの日の光景が頭から離れない。あの後2人はどこに行ったんだろう…)
ぱちっ
一優と目が合いすぐに逸らした。
(どうしよう、まともに顔が見れない。絶対不自然に思われた…)
「なんかあった?」
「えっ…なんにもないですよ?」
さゆかをじっと見る。
(めっちゃ見てくるー)
伏せた目が泳ぐ。
「もしかして、俺のことでなんか悩んでる?」
ぎくっ
食べるのをやめ、体をさゆかの方に向けた。
「ねぇ、俺が付き合い始めにお願いしたこと覚えてる?」
「…。」
「ちょっとでも不安なこととかあったら遠慮なく言ってって伝えたよね?本当に何もない?」
(このままモヤモヤしても意味ないよね)
「…この前、たまたま通りがかりに見ちゃったんです。…一優さんが女性と2人で歩いてるの。職場の人だろうと思ったんですけど、距離が近くて…その、どういう関係なんだろうって…」
すぐに早川のことだとわかった一優。
「手を繋いでいたわけじゃないし、気にしなくていいのかもしれないけど。すごく綺麗な人だったから…なんか」
(重い女って思われたかな…)
一優がさゆかの手を取り、両手で包み込んだ。
「不安な気持ちにさせて本当にごめん。あの日マネージャーが酔ってて、転ばないように支えてた。でもどんな理由であれ、誤解を招くことした俺が悪い。…ごめんなさい」
(マネージャーだったんだ。そっか…)
「…勘違いしてごめんなさい」
「ううん、さゆかは何にも悪くないよ。本当にごめんね?…もう不安なくなった?」
「はい…」
ちゅ
右頬にキスをした。
「ごめん」
ちゅ
左頬にキスをした。
「言ってくれてありがと」
ちゅっ
唇にキスをした。
「大好き」
「もぉー、ご飯冷めますよ」
そう言いながら顔を赤くするさゆか。
「はぁーい。ねぇ、今度は一緒にスーパー行って、一緒にご飯作ろうよ」
「良いですね、楽しそう!」
(言って良かった。ちゃんと向き合ってくれたの、嬉しいな)
「今日で早川さんラストですね」
駒井が残念そうに言う。
「いいなぁ、店長は早川さんと働いたことあって。たった1か月関わっただけで、すげぇ素敵な人って分かりましたもん」
「…。」
「お疲れ様でしたー」
仕事終わりに一緒に帰りながら話す一優と早川。
「良い店舗だね、みんなが滝くんを信頼してるの伝わってきた」
「ありがとうございます」
「…目標のマネージャーになれるの楽しみな反面、やっぱり不安もあるんだよねぇ。私、できるかな?」
「大丈夫じゃないんですか。昔から仕事できるし、何の心配もいりませんよ」
「ふふ、滝くんに言われると心強い。昔も滝くんの存在に救われたことたくさんあったなぁ。
…私さ、あの頃滝くんのこと恋愛として良いなって思ってたの。なのに仕事で売上出すことに必死で、そのまま異動になって中途半端なお別れしちゃったの後悔してて。まぁ、滝くん私のこと店長としか見てなかったもんねぇ」
滝が立ち止まる。
「好きでしたよ」
「え…。ならっ…」
「でも、今はただの上司としか思ってません。この先もずっとです。じゃ、俺こっちなんで。お疲れ様でした」
「…」
(あの日いつも通りおやすみって連絡が来たけど…2人の雰囲気が特別に見えて胸騒ぎがした)
「友美の彼氏って話聞く限り一途だよね」
昼休みに麻由が友美に言った。
「そうねー、お互い倦怠期もないし、女絡みで不安になったこともないかなぁ」
「もし浮気してたらどうする?」
「絶対隠せないタイプの人だから、もししてたら怒りよりも驚きが勝つかも」
(一優さんは隠すの上手そう。あの現場を見なかったら、あんなことがあったって気付かなかったし)
1週間後の放課後、一優の家のキッチンでご飯を作るさゆか。
(初詣の日に夜ご飯作りに行く約束したから来たけど、全然テンションが上がらない)
「めちゃくちゃ手際良いね」
「家で母と交代で作ってるので。…作ってるとこ見られたくないので、待っててください」
「ごめんごめん。楽しみだなぁ」
嬉しそうにリビングに行く一優。
(呑気なこと言って…こっちはモヤモヤしてんのにーー!…はぁ、考えるのやめよ)
無心で作ることに専念する。
「お待たせしました。冷蔵庫にあるもので作ったので、簡単なものですけど」
「ありがとう。いただきまーす」
パクっ
「うまっ!」
笑顔で喜ぶ一優を複雑な顔で見るさゆか。
(あぁ、幸せな時間なはずなのに…あの日の光景が頭から離れない。あの後2人はどこに行ったんだろう…)
ぱちっ
一優と目が合いすぐに逸らした。
(どうしよう、まともに顔が見れない。絶対不自然に思われた…)
「なんかあった?」
「えっ…なんにもないですよ?」
さゆかをじっと見る。
(めっちゃ見てくるー)
伏せた目が泳ぐ。
「もしかして、俺のことでなんか悩んでる?」
ぎくっ
食べるのをやめ、体をさゆかの方に向けた。
「ねぇ、俺が付き合い始めにお願いしたこと覚えてる?」
「…。」
「ちょっとでも不安なこととかあったら遠慮なく言ってって伝えたよね?本当に何もない?」
(このままモヤモヤしても意味ないよね)
「…この前、たまたま通りがかりに見ちゃったんです。…一優さんが女性と2人で歩いてるの。職場の人だろうと思ったんですけど、距離が近くて…その、どういう関係なんだろうって…」
すぐに早川のことだとわかった一優。
「手を繋いでいたわけじゃないし、気にしなくていいのかもしれないけど。すごく綺麗な人だったから…なんか」
(重い女って思われたかな…)
一優がさゆかの手を取り、両手で包み込んだ。
「不安な気持ちにさせて本当にごめん。あの日マネージャーが酔ってて、転ばないように支えてた。でもどんな理由であれ、誤解を招くことした俺が悪い。…ごめんなさい」
(マネージャーだったんだ。そっか…)
「…勘違いしてごめんなさい」
「ううん、さゆかは何にも悪くないよ。本当にごめんね?…もう不安なくなった?」
「はい…」
ちゅ
右頬にキスをした。
「ごめん」
ちゅ
左頬にキスをした。
「言ってくれてありがと」
ちゅっ
唇にキスをした。
「大好き」
「もぉー、ご飯冷めますよ」
そう言いながら顔を赤くするさゆか。
「はぁーい。ねぇ、今度は一緒にスーパー行って、一緒にご飯作ろうよ」
「良いですね、楽しそう!」
(言って良かった。ちゃんと向き合ってくれたの、嬉しいな)
「今日で早川さんラストですね」
駒井が残念そうに言う。
「いいなぁ、店長は早川さんと働いたことあって。たった1か月関わっただけで、すげぇ素敵な人って分かりましたもん」
「…。」
「お疲れ様でしたー」
仕事終わりに一緒に帰りながら話す一優と早川。
「良い店舗だね、みんなが滝くんを信頼してるの伝わってきた」
「ありがとうございます」
「…目標のマネージャーになれるの楽しみな反面、やっぱり不安もあるんだよねぇ。私、できるかな?」
「大丈夫じゃないんですか。昔から仕事できるし、何の心配もいりませんよ」
「ふふ、滝くんに言われると心強い。昔も滝くんの存在に救われたことたくさんあったなぁ。
…私さ、あの頃滝くんのこと恋愛として良いなって思ってたの。なのに仕事で売上出すことに必死で、そのまま異動になって中途半端なお別れしちゃったの後悔してて。まぁ、滝くん私のこと店長としか見てなかったもんねぇ」
滝が立ち止まる。
「好きでしたよ」
「え…。ならっ…」
「でも、今はただの上司としか思ってません。この先もずっとです。じゃ、俺こっちなんで。お疲れ様でした」
「…」



